展示バレエ作品の解説解説A
”カルメン”(ローラン・プティ版)
ビゼー作曲のオペラ、”カルメン”の曲は、みなさま一度ならず耳にされた事が
あると思います。バレエではオーケストラだけで編曲された”カルメン組曲”が
使われています。ファム・ファタル、カルメンに魅了された伍長ドン・ホセは
移り気なカルメンを愛しすぎたあまり、刺し殺してしまいます。
オペラでのドン・ホセは田舎出のぱっとしない兵士に設定されていますが
プティ版”カルメン”では、闘牛士と見紛うほどの色男として登場します。
煙草工場、セヴィージャの喧騒や祭りの踊り、闘牛士エスカミヨの踊り
など、踊りが盛り沢山ですが、今回はカルメンとドン・ホセにだけ
焦点を当てて構成してみました。ご案内状の写真(”カルメン”より)のタイトル
“un oiseau rebelle”は、オペラの中の有名なアリア、ハバネラの歌詞を
引用しました。野性の鳥、捕える事の叶わぬ鳥、と言う意味です。