第31回 三上利秋「柿渋彫刻・地球原人」展のご案内
三上 利秋
(彫刻家)

    叫び! 歌があり!・・・夕焼けの美しさに感動し!
    仲良くすることの すばらしさ!を悟り
    憎愛、苦悩の絶望が訪れても
    大自然が醸しだす、壮大なイベントの前にあっては
    一瞬の嘆きとして、解消していった

1977年、アフガニスタンの国境からパキスタンの山岳地帯を旅した時のことです。
    急傾斜の不毛の荒地に、麦が数本ずつ生えている野畑をみた
    優しく労りながら、麦を養い育てている農夫たち
    満足しきった勇敢なる笑顔と、明朗なる雑談
    それでいて、人間らしい口げんかも 同居している
    粗衣をまとい、泥だらけの手で、羊を呼ぶ子どもたち

 人間の群れは、素朴で力強い信頼感を、何故失ってしまったのか?
それも、20世紀の愚行の歴史を乗り越えて、希望の21世紀を迎えたばかりの今日!

 でも、人類は 人々が共存する為の「命題と希望」とを必ず見つけ出すであろう。

 「地球原人」とは、今日と明日を創り出すグローバルな人類の課題を、素朴で身近に
再発見し、共有できる人々の群れである。

 私のスタンスは「柿渋彫刻・地球原人」にあります。




(2000年 東京 新宿パークタワー・ギャラリー個展会場 )
(a scene of his former solo exhibition at “Shinjuku Power Tower Gallery” in Tokyo in 2000)