みやち治美 ソーラー版画展 〜春風のささやき〜
(作家紹介)
 
みやち治美氏は、現在広島県尾道市の生口島で創作活動をされている、日本で初めてのソーラー版画家です。エッチングなどの版画技法では、版を酸や化学薬品で腐食させるため、取り扱いが難しく、有害ガスの発生など、人体や環境への影響も無視できませんが、ソーラー版画では、版の腐食法として太陽光線(紫外線)を利用し、インクなどその他の材料も安全無害な物を使用します。取り扱いも簡単なため、青少年への指導にも力を注がれ、大阪教育大附属池田中学や宝塚市公立中学教諭研修指導など、美術教育の現場でも実践され大変注目されております。今回の作品は、瀬戸内海の早春の潮風に吹かれながら生まれ、その海の色をイメージして開発されたオリジナルインク「ミラクルブルー」を基調に、春風を感じる色も使われております。またこの秋には、広重の東海道五十三次の向こうをはって、西国街道をモチーフにした作品の制作など、ソーラー版画の普及を通じて、日本の国技「版画」の復興を夢見ておられます。ぜひご高覧ください。(茶屋町画廊)
(作家HP) http://homepage3.nifty.com/domuharumi/
みやち治美氏のアトリエ「ドーム」(広島県尾道市生口島)