音楽運動療法


 サクソホン奏者で大阪芸術大学教授の野田燎氏が実践する、患者と一対一の即興演奏と運動による療法。脳障害全般の疾患・事故による外傷を受けた患者に対し、失われた機能の回復と新たな機能の獲得を目的として行い、効果をあげている。
 野田氏の音楽運動療法では、トランポリンを跳ぶことからはじめ、それに合わせて曲を即興演奏してゆく。上下運動で意識を集中しやすい状態ができ、肉体的刺激に加えて音楽、また周囲の人々の励ましと愛情から来る心地よい感動が更に効果的な刺激となる。
 これらの刺激の相互作用で、精神機能や運動機能を司る中枢神経と末梢神経の両方が活性化、心身の状態に驚異的な改善が見られるようになる。
 この独自の療法は、患者を中心とし、運動する喜びを共有し、患者本人の自発性を誘発する点でも大変有意義かつ効果的であるとして注目を集めている。


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